平素は日本ラグビーの普及発展に多大なるご尽力を賜りまして厚く御礼申し上げます。
さて、今夏の練習および合宿の実施につきましては、新型コロナウイルスの感染状況や関係機関から発信される各種情報を注視しながら、昨年に続き選手・関係者の安全確保や体調管理に細心の注意を払い、慎重に検討を行う必要があります。
つきましては、今夏の練習および合宿のあり方について、下記4点にご留意いただき実施の検討をお願いいたします。三支部協会、都道府県協会におかれましては、関係各所、チームに周知徹底いただけますようお願い申し上げます。
1. コロナウイルスの感染リスクを最小化するために、今夏における合宿や遠征は慎重に実施するようにしてください。合宿や遠征を実施する際は、「ラグビートレーニング再開のガイドライン第2版」(2020年6月19日通達)に沿って感染防止対策を講じ安全な練習環境を整えるとともに、選手の負傷リスクを最小化するため、段階的にトレーニングを行ってください。(当ガイドラインで示しているレベル5(コンタクトプレーを伴う活動)の活動指針を確認のうえ、試合や対人のフィジカルコンタクトを行ってください。)
2. コロナウイルスの感染を防ぐため、また感染による重症化を防ぐため、練習内容や練習環境に十分に配慮し、選手が過労/オーバーワークにより抵抗力・免疫力・回復力が低下しないよう注意してください。
3. 緊急事態宣言、まん延防止等重点措置等によって活動が制限されているチーム/選手は、暑熱順化と体力低下に配慮し、練習時は特に熱中症や重症傷害に対する十分な対策を講じてください。また、マスク着用により放熱が低下することで、身体への影響の可能性や熱中症になりやすいことに留意してください。(息苦しさを感じた時はすぐにマスクを外すことなど) 万が一重症事故が発生した場合は、重症傷害報告書を提出し、傷害見舞金制度を活用してください。
4. それぞれの地域や環境において、感染症対策として守るべき制約を十分に認識したうえで、プレーヤーの成長、チームの成長のために必要な取り組みを工夫してください。
熱中症につき、各団体・各省庁から有効な情報が提供されています。ダウンロードできる資料や、動画はとても有効です。環境省によるWBGTの予測値、実況値の「メール配信サービス(無料)」も、暑熱対応のためには、とても便利です。指導者の安全のための情報収集は、とても重要です。
◆スポーツ庁
「安全に運動・スポーツをするポイントは?(令和2年5月22日改正版)」
スポーツ庁の動画
◆厚生労働省
◆日本スポーツ協会
「スポーツ活動再開時の新型コロナウイルス感染症対策と熱中症予防について」
「熱中症を防ごう」「スポーツ活動中の熱中症予防ガイドブック」(PDFダウンロード可能、動画あり)
◆日本スポーツ振興センター
◆環境省
「熱中症予防情報サイト」 (含. 暑さ指数メール配信サービス等の紹介)
「熱中症環境保健マニュアル2022」(2022年3月改訂 環境省)
環境省の動画
11.内科的疾患2(熱中症):P49-53
⇒以下の情報が提供されています。
l 熱中症の病型と救急処置
l スポーツ活動中の熱中症予防5ヶ条
l 熱中症予防運動指針
l スポーツ活動中の熱中症予防ガイドブック
l 啓発動画「スポーツ活動中の熱中症予防」
l 壁新聞「夏のアツさ ガマンは熱中症のもと!!」
♦文部科学省
安全なラグビーの実現を目指して、日本協会で毎年、開催している講習会の資料となります。ぜひご活用ください。
協会としては熱中症を含む現場での傷害への対応力向上のためのマニュアルを作成しています。リンクよりダウンロードできますのでご活用してください。
選手、選手の家族、関係者、地域社会における安全を最優先に確保することが最重要事項であることを認識し、ラグビーに関わるすべての皆様がラグビーというスポーツに関わる団体であることの社会的責務、及び、ラグビー競技そのものが持つ社会的価値について強く意識を持って取り組んでいただきたいと思います。ご協力をよろしくお願いいたします。